IT業界で転職を度々行っているエンジニアは、職場が変わる度に現場に適応しなければならない。職場ごとのギャップを乗り越えて働くことがジョブホッパーにとって必要なことであり、適応能力の高さがあるかどうかでこの働き方が適しているかが左右されるだろう。

職場によるギャップは多岐に渡るが、そのどれもにすぐに慣れられることが大切になる。転職をしたときには仕事内容が大きく変わるのは必然であり、たとえ同じスキルを活用してできる仕事であったとしても内容は全く異なるのが通常である。類似性のある仕事内容だったとしても、職場によってプロジェクトの進め方についての慣習が異なっていることも多い。開発業務を一つとっても仕様書や設計書を記述し、どの段階からプログラマに情報を提供するかというタイミングすら異なる。プロジェクトリーダーの権限や個々のエンジニアの裁量についてもギャップが大きく、もともとは自分の判断でできたことにも別の職場では許可が必要になることは多い。コーディングのルールなども現場によって異なるため注意しなければならないだろう。

人付き合いについても同様であり、職場によっては互いに仕事中はあまり干渉しない場合もあるが、積極的な対話を重視していることもある。週末などに飲みに行く習慣がある職場もあるので人付き合いのあり方の違いに驚かされることは多いだろう。このようなギャップに滅入ってしまうことなく、うまく順応できる人はジョブホッパーに向いている。ただ、転職者を受け入れやすいIT業界であっても、まだまだ転職を繰り返すジョブホッパーという働き方に疑問を抱く企業もあり、今一度、一処で専門職を極めるという考えを持つことも必要なのかもしれない。